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Tough Mudder, Spartan Race, Ninja Warrior.. 障害物レースのブームはどこまで拡大するか?

TIME
今年を振り返って来年に考えを巡らすには少し早いかもしれないけれど、2016年のスポーツシーンの注目を一つ挙げるとすれば、それはObstacle Race(障害物レース)だ。フィットネス、エクササイズの延長線上で、このトレンドはどこまで拡大するだろうか。Sean Gregory氏によるTIME誌の記事: “The Rise of the Suburban Spartacus”がそれを思い出させてくれた。

Obstacle Raceのブームはアメリカ発だ。レースの参加者は、5-20kmの距離の中で、ロープを使ったクライムや、炎の上や泥の中を駆け抜けたりなど、障害をクリアしていくことが求められる。個人やグループでの参加など、形式は様々だ。Tough MudderとSpartan Raceは代表的なレースイベントで、国外にもそれぞれのブランドで展開している。Seanは、Spartan Raceが2015年に20ヶ国で120イベント(2011年比で39イベント増加)を開催し、累計で100万人の参加者数となることを指摘して、過去5年をObstacle Raceマーケットの初期段階と見ている。加えて、これらの他にも同じフォーマットで次々とイベントが開かれている。これらは、フィットネスやエクササイズの延長と見ることができるが、健康面でのベネフィット以上に、達成感や繋がりといった精神的なベネフィットを訴求しているのがユニークだ。Seanは”体験を通した仲間意識”が鍵であると、Spartan Race CEOのJoe De Senaの次の言葉を引き合いにしている ー「フリスビーとフットボールには違いがある。我々は、フットボールのようになりたい。」

「American Ninja Warriorを知ってるか?」ー 大学のレクチャーに登壇したMark Cooper氏が学生達にそう尋ねたのは、いかに障害物レースが人気を博しているか紹介するためだった。彼はParkourというフリースタイルランニングの国際的な普及と競技化に努めていて、それは広義では障害物レースである。耳を疑ったのは「これは日本のテレビ番組”SASUKE”に由来していて..」と聞いた時で、なぜならSASUKEは既に廃れた番組だと思っていたからだ。10年前には確かに人気があったように思うが。しかし現実は、NBCが2009年からオンエアするアメリカでは、今年のシーズン最後の放送で600万人の視聴者を惹きつける番組にまで成長 (TIME: 同上)、イギリスでは2015年3月に”Ninja Warrior UK”として上陸後、ITVは来年もシリーズ2を放送することを決定している。



日本に目を向ければ、SASUKEがもう一度大ブームとなるかは別として、Obstacle Raceが拡大していくのは確率としては比較的高いと考えている。Color RunやBubble Runなど、ファンランニングは既にスポーツやエクササイズの域を越えてファッションとして浸透し始めていている。ソーシャルメディア上でシェアしたくなるようなコンテンツであることも大きい。一方で、達成感や仲間意識などをシリアスなタッチで訴求するのは日本人には響かないので、これらがどうローカライズされるかがポイントではある。2013年にReebokがUrbanathlonを東京で開催したけれど、彼らはもしかすると流行を先取りしすぎていたのかもしれない。

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