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課題フィードバックIII:イベントによる都市リブランディング

LIV
もう4ヶ月(!)も前の話になるけれど、前期であるセメスター1のEvent Policy and Practice科目の採点が返ってきた。53%という低めのマークで、沢山のフィードバックと共に。。

期末の2,500wordsのエッセイは、4つのトピックの選択肢の中から「European Capital of Culture(ECoC)の経済、社会的インパクト」を選ぶことにした。ECoCはヨーロッパで行われるアート&カルチャーフェスティバルで、毎年異なる開催都市が、自国とヨーロッパの文化芸術を祝うイベントである。過去にイギリスでは1990年にGlasgow、2008年にLiverpoolがホストしているので、その2つを題材に書くことにした。

これら2つは、Event Managementという学問を語る上で欠かせないイベントで、都市の再開発、リブランディングの観点で顕著とされている。特にGlasgowは、衰退した工業都市がアート&カルチャーをテコにして戦略的に都市再生を行った最初のケースとして認識されていて、Liverpoolはそれを踏襲した次のケースとされている。セオリーとしては、イベントを通して観光、建設、テクノロジーといった地元産業への経済的なインパクト、そして共通文化のシェア、社会的弱者へのリーチ、子供たちへのアート&文化教育、そし対外へのポジティブなイメージ訴求といった社会的なインパクトがもたらされる。これは、ECoCの他では特に1992年のBarcelonaでのオリンピック開催が最も名高い。

今回エッセイもそういった点を論じたのだけれど、内容としてはまだまだだった模様で。まず第一に、全体的に「評価/Evaluation」が浅かった点が指摘されている。それら2つのイベントがどの程度達成したのか、あるいは未達だったのかの評価が不足しているということだった。次に、社会的インパクトとしてSocial mobility(社会的流動性)に触れられていなかったことも挙げられた。Social mobilityとは例えば、社会階級で固定された社会でなく、人々がそれらを行き来し、超えて活動するような流動性を指す。ある意味とてもイギリス/ヨーロッパらしい概念でもある。

予想外の低めの採点は、フィードバックに目を通せば納得という感想。もちろん英語のGrammarの指摘も沢山さんありながら。。提出済みのエッセイは、以下Slideshareにて。

[photo] 1980年代に整備されたLiverpoolのAlbert Dock。ほぼ海に近いリバーサイドの港は、Tate Liverpoolやレストランが入る商業施設となっている。ECoCでも利用された。

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