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2015年8月 Monthly archive

FCB
セメスター2(後期)の科目「International Event Marketing, Sponsorship and Fundraising」は選択科目の一つ。コースは通年で4つの必須科目と2つの選択科目から構成されている。

この科目のポイントは、マーケティング、スポンサーシップ、ファンドレイジングの理論と応用をイベントの文脈で展開することだ。マーケティング理論はプロダクトからサービスまで展開されているけれど、スポンサーシップはイベントで顕著だ。イベントからすれば重要な収入源、スポンサーからすればユニークな投資先として発展してきたが、同時にROIやEthicsの要求は高まっている。例えば、イベントはアンブッシュマーケティングにどう対処するべきなのか。あるいは、ファストフード企業をオフィシャルスポンサーに迎えるのは、倫理的にはどう考えるべきか。

ファンドレイジングは公共/非営利セクターと関係が深い。特にアートやスポーツイベントにおいて、ファンディングと引き換えにそれらの政策を実行する役目を果たすことは珍しくない。もちろんイベント自体が非営利や公共性の高いものであれば、一般からファンドレイジングを行うこともあるだろう。社会問題を提起するソーシャルマーケティングや、具体的な問題にアプローチしていくコーズマーケティングなどのテクニックがある。

イベントとマーケティングの関係で一つ面白いのは、イベントはマーケティングのツールにもなり得ることだ。「Marketing of Event」なのか「Marketing through Event」なのかを混同してはいけない。もちろんこれはスポンサーシップにもファンドレイジングにも当てはまる。特にアカデミックでは、どちらの議論をしているのか意識しないと、簡単に話の道筋を失うことになる。それは、オリンピックのマーケティングか、それともオリンピックを利用したマーケティングだろうか?

[photo] F.C. Barcelonaのスタジアム〈Camp Nou〉にて、La Liga昨シーズン9月のBilbao戦。NikeとEstella Dammはどちらもビッグスポンサーだ。

シリーズ、MSc International Event Managementの科目たち:
コース科目1 – Globalisation, Society and Culture
コース科目2 – Event Project Management
コース科目3 – Event Policy and Practice
コース科目4 – Management Strategy in a Global Business Environment

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EXH
大学のギャラリーでアート専攻の学生のエキシビジョン〈The Masters Show 2015〉が行われていて、友人(の友人)が作品を出していたので見に行ってみた。

University of Brightonのアート専攻は評価が高い。The GuardianのUniversity League Table 2016では、アート系コースを開いているイギリスの72校のうち8位にランク付けされている。Brightonが総合で67位/119校であることと比べると更に際立つと思う。ちなみにHospitality, Event Management & Tourismは22位/71校だ。全然及ばない。

アート系コースはBrightonの中心街に位置するGrand Paradeキャンパスに集積していて、そのGround Floorはアートギャラリースペースになっている。残念ながらこのエキシビジョンは終わってしまったけれど、別の企画展が続いていくようなので (UoB Gallery Exhibition)、Brighton観光の際には足を運んでみるのもいいと思う。

[photo] “Do Not Fall Asleep” 1-3, all by Tiara Budiendra

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セメスター2(後期)の科目の一つは「Management Strategy in a Global Business Environment」。イベント専攻にとっては必須科目で、ホスピタリティとツーリズムマネジメントとの共同レクチャーだった。メイントピックはストラテジー。日本の大学でいう戦略論といったところ。

ストラテジーは多くのフレームワークが提唱されている。コーポレートレベルではAnsoff matrix, Stakeholder analysis, PESTEL, Value chain、ビジネスレベルではBoston matrix, Porter’s 5 Forces, Generic strategy, Product lifecycleなど。これらの分析ツールは目的に合わせて使われるもので、その応用について論じるのがこの科目の課題となった。コース (MSc International Event Management)の中で一番ビジネスらしい科目で、Harvard Business Reviewをこんなに読んだ科目は他にない。

課題は2つで、グループプレゼン (20分)が30%、個人のエッセイ (3,500words)が70%の配点。グループプレゼンの課題は「多国籍企業を一つ選び、そのコアコンピタンスに影響を与える3つのビジネス環境の要素の分析」というもの。友人たちとイベントとホスピタリティの混合チームで取り組むことにした。選んだ企業はNikeで、明瞭なIRレポートを発行していたことと、外部要素が多そうだったことが決め手になった。個人でリサーチして、グループでディスカッションして、3つの要素をSocial: スポーツとファッショントレンドの変化、Technological: 製品の技術革新とビッグデータの出現、Environmental: グリーン&エシカルな企業活動へのプレッシャー、に設定。スライド(以下に抜粋)を作り込んでリハーサルをしてプレゼンした。

途中グループの一人がほぼ仕事放棄をしたりと苦労があってすごく疲れたのだけど、課題に対するアプローチとしては結構上手く構成できた自負があった。その結果として90%という訳の分からないハイマークを叩き出したので、一応報われた感はある。残りの課題であるエッセイへのプレッシャーを軽減できたのも大きい。聞くところによると採点が講師によってかなりバラついたらしい。自分達を含む数グループを担当した講師は90-70%を与えていて、もう一方は全部50%台だったそう。幾つかのグループが大学に抗議して、ちょっとした騒ぎになった。結末は知らない。

#KingOfStrategy #MEPorter #ManagementStrategy #Bored #MasterLife

Yusskeiさん(@yusskei)が投稿した写真 –


この科目を通じて嫌というほどPorterを読んだ。エッセイについては別のエントリで書こうと思う。

シリーズ、MSc International Event Managementの科目たち:
コース科目1 – Globalisation, Society and Culture
コース科目2 – Event Project Management
コース科目3 – Event Policy and Practice

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