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2014年12月 Monthly archive

SHOW
イギリスの大学院(マスターコース)の内容を紹介していくシリーズとして、「Globalisation, Society and Culture」と同じく必須科目であるのが「Event Project Management」。

この科目はイベントのプロジェクトマネジメントに関する理論をレクチャー形式で学ぶもの。学問的な系譜としては、建設やソフトウェア開発などで見られるプロジェクトマネジメントー継続性があるビジネスとは異なり、期日と予算の制限の中で成果物を完成させる活動ーをイベントに応用したものである。例えば、イベントのプロジェクトライフサイクル、ステークホルダーマネジメント、プランニングなどがトピックに挙げられる。

評価は、12月中旬の中間評価であるグループプレゼンテーション(15分+補足レポート)と、1月中旬の期末評価であるエッセイ(3,000 words)の2つで、半々の比重が置かれている。プレゼンは「Brighton & Hove cityでの新規ファッションベントの立案」で、プランニング作業はこれまで仕事で行ってきたので比較的取り組みやすかったものの、来月提出のエッセイについては冬休みの旅行(エントリ:この冬はドイツ&スコットランドへ。)と並行して作業中。年内に完成までこぎ着けたい:/

[Image] プレゼンのスライドの一部。担当したファイナンス部分で、スポンサーシップやチケットセールスなどの収入と、会場費や宣伝費などの費用を基に、キャッシュフローを簡単に表している。

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SCH02
鹿島アントラーズファンとして内田&大迫を見たいという理由で足を運ぶことにしたシャルケxケルンの試合だったのだけれど、一緒に向かった友人が「母国とドイツは国レベルでフットボールの交流があるからいい機会なんだ」などと真面目なことを言うので(彼はモザンビーク出身でスポーツビジネス&マネジメントを学部で専攻している)、自分も少しはまともなことを勉強しておこうかと思いシャルケに関連する書籍を読んでみることにした。大学の図書館で運良く発見したのが以下;

Gehrmann, S. (1994). Football and Identity in the Ruhr: The Case of Schalke 04. In Giulianotti, R., Williams, J. Game Without Frontiers: Football, Identity and Modernity. Aldershot: Arena, pp. 185-205.

「ルール地方におけるフットボールとアイデンティティ:シャルケ04を例に」と題されたこの一章は、ルール工業地帯とシャルケ04というクラブの歴史的背景と、地域アイデンティティの側面から見たその関係性に着目したもので、基本的な予備知識になった。

ルール工業地帯は、重工業産業の集積のためにドイツ東部からの移民により1840年代から新たに出来上がった地域であり、特にGelsenkirchenは政治的には近隣都市の管轄下となり自治権が弱く、経済的にはシティセンター(中心街)が存在しないような街だった。この「核となるものがない街」という背景から、1904年にGelsenkirchen郊外のSchalkeから生まれたフットボールクラブは、高い競技力と相まって、地域のアイデンティティとなるに至ったのである。

実際にGelsenkirchenを訪れてみると、中央駅前にはショッピングストリートが広がるものの、トラムで少し移動すれば街はかなり静かになり、15分で着くスタジアムの周りには何もない。街の産業は重工業から時代を経て機械工業、環境技術、エネルギー産業などにシフトしているというものの、6万人を超えるスタジアムが満員になるような地域とは到底思えなかった。それ故にシャルケの存在には驚くばかりだった…

[Photo] FCシャルケ04で恒例となっている、試合前に選手たちが肩を組んでサポーターに挨拶する場面。内田選手は向かって右端。

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COSTAL
自分の大学院のコースがあるUniversity of BrightonのSchool of Sport and Service Managementに研究センターが開設されて、そのオープン記念のセミナーがあったので参加してきた。

新しい研究センターはCentre of Sport, Tourism and Leisure Studies (CoSTaLS)で、名称通りスポーツ、トラベル、レジャーに関する研究を行う。ディレクターを務めるのはProfessor John Nauright。彼はこの学部に参画してまだ1年ほどらしいのでその手腕に驚き。個人的には、これまでスポーツ科学の研究センターは存在していたので、このセンターの開設はとても喜ばしい:)

記念セミナーは、この分野における学部や学外のProfessorやLecturerの研究内容を紹介するものだった。例えば、メガイベントにおけるボランティアのモチベーション比較や、ライフスタイルスポーツ(スケートボードやサーフィンなど)など興味深いものばかり。今後はセンターとして組織立って研究を行っていくのかと予想している。

大学というと日本では教育機関としての見方が強いように思うけれど、イギリスでは研究機関として充実していて、且つ学生との距離も非常に近い。ちょうど先日発表された、研究費助成に基づく大学ランキング「The Research Excellence Framework (REF)」ではUniversity of Brightonは63位(計154校)という中位群なので、今後の伸びに期待したい。

The Telegraph: League tables: the top universities for research
>>http://www.telegraph.co.uk/education/universityeducation/11299261/League-tables-the-top-universities-for-research.html

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SCH
先日提出した「スポーツとグローバリゼーション」についてのCritiqueの評価が返ってきた。予想よりは上出来だったので一定の自信がついたと同時に、まだまだ改善の余地があることも再認識した課題になった。

採点は「53」で”Good”の範囲に入ると言える。イギリスは40でPass/OK、50でGood、60でGreat、70でExcellentという段階付けなので、日本よりかなり低めのスコアになる。主なフィードバックは、課題論文の理解要約と、他の論文を交えた分析評価はよくできているというもので、今後の改善点として「英語力の向上」「より幅広い論文の精読(特にグローバリゼーションのキーコンセプト)」「議論の背後にある筆者のキーアイデアをより明確に提示すること」が挙げられた。

この科目「Globalisation, Society and Culture」の最終評価は、1月末提出のエッセイで100%の比重。全く、冬休みとか言ってる場合じゃない。。ちなみに、Critique課題の論文は以下だったので参考までに;
Rowe, D. (2003). Sport and the Repudiation of the Global. International Review for the Sociology of Sport, 38(3), pp. 281-294.

[Photo] 12月、内田選手の所属するFC Schalke 04のスタジアムVeltins Arenaにて。ルール工業地帯の街Gelsenkirchenをホームにするこのクラブは、地域のアイデンティティとなる存在。

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VIC
Masterコースは12月2週目でクリスマス休暇に入り、年明け1月2週目に再開される。その間の冬休みは主に、予てから行きたかったドイツとスコットランドを旅行することにした。

ドイツの目的はFC Schalke 04の試合とCologne観光。Dusseldorfを起点にして、試合日はGelsenkirchenまで、別日にCologneまで足を伸ばす。どうやらこの2都市はDusseldorfから日帰り圏内らしい。ちなみに試合はSchalke v Cologneなので、内田&大迫が見られるかもしれない好カードは鹿島ファンとはして見逃せない。11月11〜15日まで滞在。

その後19日まではEastbourneに戻ってしばし勉強。1月後半提出のEssayに取り掛かる。その後は25日までパリへ。前回は2日間だけの滞在だったので、今回はゆっくりとルーブル美術館に時間を費やしたり、Pompiduを再訪する予定。現在Duchampの企画展が開催中なのだ。

スコットランドは、純粋にGlasgowとEdinburghを見てみたかった。加えてこのシーズンはGlasgowではCeltic FCがスコットランドプレミアリーグの真っ最中、Edinburghでは年末年始のフェスティバルであるHogmanayが開催されるので、この機会に行くことにした。12月26〜1月2日まで滞在。

寒さ対策だけは何とかしたい。。あと、同じタイミングで現地にいるよって人は教えてください:)凍えながらBeer飲みましょう!

[Photo] 10月のLondon Victoria駅。Londonの主要鉄道駅の一つでイギリス南東部の玄関口となる。Eastbourneに住む自分にとっては旅先への出発口でもある。

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