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2014年4月 Monthly archive

Fna_Sunset
「Chaotic..」–この街を”混沌”と、そう表現したのはBritish guyのJordanだったのだが、改めて考えてみるとむしろそれ以外の形容詞が見つからない。Marrakech、特にMedinaは人とモノに溢れたカオスな街だ。

Marrakech medinaはJamaa el Fnaを中心として放射線状に道が延び、そこから更に小道が広がり、無数のSouk(イスラム教国でいう市場)がMedina内に点在する。その複雑さは、最初足を踏み入れれば10m歩いただけで道に迷う程で、もはや道を覚えることを放棄したほうが賢明である。小道の両脇には隙間無く小さな店が並び、「My friend!」「Japan!」と絶え間なく声を掛けられ、ゆっくり商品を吟味してもいられない。スカーフやカーペットなどの布織物から、野菜や果物の生鮮類、衣料品や化粧品、それに機械類などあらゆる物が並べられ、その前を幾人もの人が通り過ぎ、たまに立ち止まり、稀に手に取り購入していく。人通りは一日中絶えず、ただ眺めているだけでも飽きない。

しかし、Jamaa el Fnaが最も活気に溢れるのは日が落ちてから。日暮れから屋台が立ち始め、夜になると一つの街と言えるのほどの屋台街が出来上がる。「タジン!」「ケバブ!」そう呼び込む男たちの声と、料理に舌鼓を打つ旅行客の話し声で、広場はノイズに包まれる。その周囲では、夜になってもジュース売りがオレンジを絞り続ける間、見せ物が観衆を惹き付ける。ヘビ遣いやサル遣い、楽器を打ち鳴らす一団、音楽に合わせて踊り狂う男。何十人もの見物人がそれらを取り囲み、声を挙げ、小銭を投げ入れていく。やがて人は去り、また増え、熱狂は夜中まで続く。

「これまでで最も地図の要らない場所」それがMarrakechの印象である。歩いて、見て、食べて、聞いて。延々と繰り返すうちに、すこしずつMarrakechが姿を現してくる。

MKSH_art布織物から絵画、器、そしてオレンジの屋台まで、Marrakech medinaは何でもあり。

MKSH迷路のように道が入り組むMedinaは、明暗のコントラストが美しい。

MKSH_roadMedina内でも果てまで歩くと人通りはまばらになり、ローカル色が強くなる。煙はケバブであろうか。夕暮れ近い街を包み込む。

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BCCcafe_02[Photo] Bakchich Cafe

モロッコは食が美味しい。タジン鍋Tajin、クスクスCouscousなど名の知れた料理は、そのシンプルだが奥深い味は日本人にはとても良く合うと感じた。それに続く名物はケバブKababになるのだろうか。アラブ地域共通の料理だが、フランスのコロニーであったモロッコでは「ブロシェットBrochette(串焼き)」という表記でメニューに載ることもある。

また、これはフランス統治もありながら同じくアラブ地域共通のようだが、パンが異様に美味しい。モロッコではTajinをオーダーすればパンが付いてくるのが普通で、お代わりしても追加でチャージされることも無い(もちろん限度はあるかもしれない・・)。

他の都市も同様、Medinaの中心や入り口となる広場や門を離れると、食事のできるカフェが途端に見つけ辛くなるのがモロッコ。ココだ!と思うところがあれば思い切り良く入ってしまうのがいいかもしれない。


1. 屋台
Jamaa el Fnaでは夕暮れ前から屋台が立ち始め、夜には一斉に呼び込みが始まる。30軒以上の屋台が連なる様子は圧巻。僕は適当に入って相席のVenezueranとScottishと食事を共にした。オーダーしたTajin Vegetableは結構小さめで25DH、Kababが35DHほど。正直少し期待外れではあったけども、後で出会った日本人の子に聞くと、屋台の中でも人気店は知られていて、長い行列になるとか。屋台では空腹負けずに人混みの人気店を探すのも一つの方法。

Stall


2. カフェ
Cafeが集まる一つのポイントは、Jamaa el Fnaから北東、〈Cafe de France〉の奥に入った辺り。そこで入った〈Bakchich Cafe〉のクオリティには大満足だった。まずはドライフルーツ&ナッツのジュース(20DH)と、付け出しのオリーブが何とも美味。そしてTajin Kefta(ミートボールを玉子でとじたタジン, 40DH)が絶妙。これ以降VegetableかKeftaばかり食べるようになったほど。雰囲気もスタッフも気持ちが良く、是非お勧めしたいCafe。https://www.facebook.com/BakchichCafe

BCCcafe


3. カフェ・番外編
いくら名物と言えども、Tajinに飽きてしまったらどうしようか。あるいは生粋のVegetarianやVeganも満足するであろうCafeが〈Earth Cafe〉だ。Jamaa el Fnaから南東に延びるRiad Zitoun Rakdim Rd.を進むと途中で看板が見える。Tajin&Couscousを推す屋台とカフェとは一線を画すVeggie系カフェ。
http://www.earthcafemarrakech.com/

EcafeMenu料理は、”Thin Filo Pastry filled with Pumpkin Spinach Goat Cheese Apple Source”。ゴートチーズとグリル野菜があれば美味しいの法則。70DHとやや高め。OrangeとAppleのMix juiceもGoodながら20DHとやや高い。

ECafe_road入り口は無茶苦茶奥まっている。「ここで合ってる・・?」と不安になれば道は正解です。

ECafeモロッコらしさ満点のタイルの看板。

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Riad10[Photo] Riad N10

モロッコの宿といえば、伝統的な家屋を宿泊用にアレンジした「Riad」が外せない。モロッコの街並みは外見上は至ってシンプルで、赤土色の壁から成る長方形型の建物に、同じく四角型の窓が取り付けられているだけで、特段趣向を凝らした様子はない。

しかし、一歩足を中に踏み入れると、鮮やかなモロッカン・アラビックデザインのカーペットや調度品があらゆるスペースに配され、見事なまでの空間が造られている。

騒々しい街とタフな気候という外側と、見とれるほど優美で心休まる内側との大きなギャップが、この街の見所の一つであるのは間違いないと思う。


1. Riad N10
Marrakech一泊目の〈Riad N10〉は「地球の歩き方」で過去表紙を飾ったことで有名な宿。ディティールまで可愛らしさを追求した宿の造りが美しく、またオーナーやスタッフが暖かい一級のRiad。一泊42EURだが、元々3名用の部屋であることを考えるとコスパは最強。http://www.riad10.com/en/

Riad10_02〈Riad N10〉のゲストルーム。何から何まで趣向が凝らされていて、バスルームも含めて広々としてクリーン。翌日のルームレートを聞いたら35EURの部屋があった様子。この宿以外でも、モロッコはRiadという性質上、3〜6人用の大きめの部屋が多かった印象。多めの人数で割るのがコスト的には正解のよう。


2. Riad Dia
二泊目の〈Riad Dia〉は建物の中心が大きく開けてた典型的なモロッコの造りで、その中心にはプールがアレンジされた、いかにもBackpacker向けの宿。ギターを弾いたり、プールに入ったり、ソファでミントティーを飲んだりと旅人達が気ままに過ごす。Common spaceは綺麗だが、12名用のシェアルームが雑然とするのは仕方がないところ。一泊80DHという値段を考えればこちらもコスパ高。
http://www.marrakechrougehostels.com/riad-dia/4582365731

RiadDiaとにかく居心地がいいRiad。外に出たくなくなる。

Dia昼とは一味違う夜の雰囲気。24時頃までダンスミュージックが鳴り響く。

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RabatAP1. 空港
ラバトの玄関口Rabat-Sale Airportは新しくてモダン、色々な面で使い勝手のよい空港です。第一に、Free Wi-Fiが入ること。Google mapで位置関係を把握したり、ホテルや待ち合わせの人と連絡を取ることが可能です。次に、ArrivalゾーンのInformationデスク。英語を話すことができて対応も丁寧です。Taxiの客引きが多くないので市街・ホテルへの交通は自ら見つけ出す必要がありますが、いざという時に頼りにできます。最後に、市街行きのバス。Stareo社が空港と新市街であるRabat Villeを結んでいて、片道20DH/所要時間30分です。Taxi(200DH/20EUR〜)と比べるとかなりBudget!僕は21時発のバスに乗っているので、少なくともその時間までは営業しています。

RabatMedina2. 旧市街
Rabat medinaは新市街からおよそ徒歩10分とアクセス良好。他都市のMedinaと同様に、9時〜20時頃までがコアタイムです。自分が到着した22時頃は、目にするのはケバブ屋台と数件のカフェレストランだけ。翌朝9時に立ち寄ると、だんだんとお店が開いて行く様子でした。ローカルベーカリーのクロワッサンとパンオショコラ、それに屋台のフレッシュフルーツのミックスジュースが美味しかった。どちらも5〜10DHくらい。

HotelParisBed3. ホテル
“ホテルは新市街、安宿はMedina周辺”がモロッコのセオリー。RabatもMedina内や周辺に安宿が幾つか集まっています。僕が泊まったのは、Medinaで出会ったMoroccan、Ashに連れられて発見した〈Hotel de Paris〉。シャワー&トイレ付きで120DH、全体的にクリーンでレセプションも感じが良く、コスパが良いのでお勧めできます。http://www.blanee.com/etablissements/hotel-de-paris-rabat

RabatVille4. 新市街
Rabatの新市街は極めて整然としていて綺麗、スパニッシュ調の白い建物が印象的です。しかしながら特にこれといった見所は無かった印象。。

RabatSta5. 鉄道
Rabat着の翌朝、Marrakechへの移動は電車を使いました。モロッコではONCFという国鉄がTangier-Fes-Rabat-Casablanca-Marrakechといった主要都市を結んでいて、距離があるため所要時間は長いものの簡単に移動できます。チケット購入は至って簡単で、駅に設置された販売機で画面をタッチしながら行き先を選ぶだけ。分からなくても警備員に訪ねたらガイドしてくれました。もちろん駅窓口で購入することも可能です。RabatからMarrakechまで二等列車で120DH/5hrs。座席自由な故、チケットに記載された時間より前倒して乗車することも可能です。ただし今回は人混みが凄くて、2時間くらい立ちっぱなしが辛かった。。

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Fna
Jamaa el Fnaは様々な旅行者が交差する賑やかな場所だ。屋台で4DHのオレンジジュースを飲んでいると、50代くらいの男性が話かけてきた。環境問題についてのカンファレンスにモロッコの他フランスやシンガポールなどから専門家が参加していて、今日はフィールドトリップなのだという。「専門の分野はどちらですか?」そう聞くと彼は「農業だよ、だからコレを食べてるんだ。」とドライフルーツを頬張りながら答えてくれた。「私たちは全員PhDなんだ。君は何を勉強してるんだい?」。”What are you studying?”–恐らくAcademian以外からは到底出ない質問のような気がした。

夕食を求めて広場に戻ると、早速屋台から声を掛けられ席を案内された。「Welcome!!」–満面の笑みで相席を迎えてくれたのは、40代くらいの陽気なVenezueranとScottishだった。「日本には2,3回行ったよ。トーキョー、オーサカ、キョート。お猿さんと一緒に温泉にも入ったね、どこだったかな」。たまに日本へ訪れたことのある旅行者、それもポジティブな印象を話してくれる人と会うととても嬉しい。こういう経験をする度に、これからも魅力的な国であるようにしたいなと強く思うのだ。「おっと、カバンに気をつけないといけないよ。ここは日本じゃないからね!」。僕がぞんざいに扱うのを見てそう言うと、「See you!」と席を立っていった。

Riadに戻る前にコーヒーを一杯飲みたいと思った。カフェのテラスは、どこの国での旅でも一日の締めくくりに相応しい。Cafe au Laitをテーブルに置きながらNikon D40で遊んでいたとき、隣の席が気になったのはその奇妙なアクセントの英語だったが、間もなくそれは彼がFrenchだったからだと彼女との会話から納得した。彼は何やら店員に相談し、彼女は煙草をふかしている。おもむろにカメラを出し、三脚をテーブルに乗せた彼は、彼女お構いなしにレンズを覗き込む。端から見れば、カフェにカメラ狂が二人とは何とも奇妙である。ふと目が合った時、彼女は困ったような、しかしながら幸せに満ちた笑顔を見せた。「どうしてオトコって皆こうなのかしらね。」そう言わんばかりに。

Jamaa el Fnaの夜はいつまでも賑やかで、ありとあらゆる人を惹き付けるようである。

Fna_light

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